おらおらでひとりいぐも
「おっこれなんか岩手っぽいぞ」
と芥川賞の報道をされたタイトルを聞いてふと思い、早速Amazonさんでポチ。
Kindleで読み出したらいきなりウルウル・・・!
これ、遠野の言葉じゃないかー!!
調べてみたら、なんと作者の若竹さんが岩手県遠野市出身だということで大変嬉しく読ませてもらいました。
「早く東京にいきたい」と思い、上京。10年たってこの本と出会い、「あれ、私って岩手好きなのか?」と度々思うようになってしまいました。
10年前は、「おらこんな村イヤだ〜」状態だったのに、最近は岩手が、そう故郷が妙に恋しい。
仕事がイヤなわけじゃない、
東京が嫌いになったわけじゃない、
何か不満があるわけじゃないのにこの気持ちはなんなんだろうか。
主人公の桃子さんは、脳内しゃべりをするときに「方言」が出てしまっていましたが、私も実はそうなのです。
やっちゃった〜:あんやー。
どうしよう:どうすっぺ。
そうだな:んだんだ。
あらあら:あんやまんず。
などなど、たまにテレビとかをみてるとぽろっと方言が出て来ちゃうときがあってドキっとすることがあるんですが、この本を読んで共感するところが度々出て来て涙もポロポロ。
この本は「あっ私だ」って思う人がたくさんいると思います。
嫁に行ったとか、故郷を離れた女性は特にね。
上京して10年のこのタイミングで、おらおらでひとりいぐもを読めてよかった。
本屋さんでゲットできないという方、まじKindle読みやすいのでおすすめですよ!