そして父になる
劇場で観たかったけど、観れなかった念願のそして父になるーっ‼︎‼︎
是枝監督の作品は好きだったので「福山雅治か…」なんて気持ちがあったので、あまり乗り気ではなかったのですが、見始めたらハマるハマる!父役は、福山雅治さん以外は考えられないなぁと思いました。
予告編だけ観て、あぁ〜なんか感動系でしょ?みたいに思ってる人はもったいないので、騙されたと思ってぜひ見てもらいたいです。
そしてそして、脇を固める子役、俳優たちが本当素晴らしい\(^o^)/この監督らしさでもあるんですが、とにかく「自然」で、演技を見せられているという感じがしないのが特徴です。台本とかあるのかな?とかちょっと不思議になる所も多々あり。
私はこの監督の「歩いても歩いても」と「奇跡」も見てから「そして父になる」も見たので、「是枝監督らしい!」って思いましたが、初めてこの監督の作品を見る人は、全然映画っぽいセリフ感がないので驚くかもしれませんっ
まずは予告編を見てみて下さいませ!
私は女なのですが、男の人って結婚して子供生まれても「自分」っていう軸が仕事し続けている限り変わらない生き物だから「父」っていうのにいつからなるのか、どのタイミングから意識するのかって難しいんだろうなって思いました。
女の人は、自分の体の中から人間を生み出すし、生み出すまでに10ヶ月もお腹の中で命を育てるから、「母」になる準備をする時間も生まれてからも母乳をやったり一番ちかくで成長を見守られるから「母」になっていくんですよね。
でも父って例えば、出産にも立ち会わず、帰ってきても見るのは子供の寝顔だけ、週末ちょっと遊んで、気がついたら幼稚園、小学校と自分の老いるスピードなんかよりも早くどんどん子供は大きくなって、いつの日か子供も大人になってる・・・きっとそんな感覚なんだろうな〜と思いました。
以下、ネタバレもありますが、感想です〜
評価:4.3点
感想
・福山雅治をなめてた!「あんちゃん…」しか言えないと思っていたって言ったら失礼だけど、正直演技は期待してなかったんですが、その不器用さが逆にいい味になってました。
・リリーフランキーさんのナチュラルさ、イオンにいそうなあの感じ、最高でした。息子の写真をもってきている時の服装とか、家の感じ、車の感じ、何から何まで福山雅治と正反対で、どちらが幸せとか正解ってないけど、親によって子供ってかわるんだなって思った。
・ついつい、自分の父親と重ねてしまったり身近な男性に重ねて見てしまったのですが、母親は絶対的な存在に対して、父親って言ったらいなくてもなんとかなるから男って大変だな…と思ったし、もう少し優しくしてあげようと思いました。
・もし私が福山雅治の嫁の立場だったらたとえ血が繋がっていなくてもやっぱり今まで育てていた子が大人になるまでみとどけたい。日本の大半は『血』を大切にする選択をしているんだろうけどね。私はそんなことどうでもいいって思っちゃうな…
・息子がお父さんを撮影している写真を見返す、あのカメラのシーンは、涙がやばかったです。涙腺決壊しました!
・男の人向けの映画に思われがちだけど、女というか母親がみるべき映画だと思いました。私は自分のことを母親になれない人間だと思っているので(笑)母親の人生は天変地異が起こらない限り多分歩まないと思いますが、子育てに母親に少しでも不安があるなら、この映画をみたらいいと思うよ!
・最後どうなったのかっていうのは詳細には描かれていなかったのでわからなかったけど、私は「血」を選んだんだと思いました。実際に取り違えがあった夫婦も「血」を選ぶケースが多いとのこと。でも自分が子供だったらとか、私の子供がそうだったらとか考えたら「血」とか関係ないじゃん!と思ってしまうけどなぁ。。
以上です!
見てからかなり間が空いてしまったので、また旧作になったらレンタルして見よ( ´ ▽ ` )ノ
とにかく、「家族」について考えるいい映画なので、未来の嫁・旦那と見たり、家族でみたり、お子さんとみたり、一人じゃなく大切な人とみて語り合うキッカケにしてもらえるといいんじゃないかしら?と思いますー!オススメですっっっっ☆