ラースと、その彼女
このジャケットをみて100人中99人は二度見もしくは、目をこすってしまうと思うのですが、にっこり微笑む主人公・ラースの隣にいるのは、ラブドールです!
TSUTAYAのコメディコーナーにあったので「こりゃ爆笑のコメディだな!」と思って楽しみにしていたのですが、なんとヒューマンドラマ系の映画でした。
泣くというよりもじわぁ〜っと胸が温かくなる系です。
ラブドールってどんなもんなんだろう〜と知らない世界だったので調べてみたらビックリー!!!!!!映画のラブドールはいかにもなドール感だったのですが、日本の会社が作っているやつをみたら、人間でした。。。そのうち、「her」みたいに人工知能付きのドールが出てくるんじゃないでしょうか・・そんなになったら私ら女性は用なしですね(笑)
ちなみに予告編はこんな感じ。
以下、ネタバレもございます。
評価:4.2点
感想
・ライアンゴズリングがよい!!!!ドライブでとっても物静かな影のある男性役を演じていたので、クール系かと思っていたのですが、こんな役も出来ちゃうんだ!と思いました。ブルーバレンタインをまだ見れていないので、意を決して見ようか悩み中です。
・ラースが思い出の湖に連れて行って、LOVE♪って歌を歌うところ、ラブドールだってわかってはいるんだけど、仲良く続いて行って欲しいなと思ってしまった(笑)
・お兄ちゃんも相当辛かっただろうなぁ〜
・改めて私は子育て無理だと思った(笑)ちょっと子ども欲しいかもとか、ナイトミュージアムやレゴムービーあたりをみて思っていたけど、もし自分の子どもがこういった感性を持って生まれてきてしまったらどうしたらいいかわからないし、育てられる自信がない!!!そして親になるって本当すごいことだと実感しました。
・今の世の中、なんでもかんでも「病気」にしてしまう傾向が強いけど、この映画の世界のようにラースの行動を「受け入れる」という社会も悪くないなって見ていて思った。それは偽善者たちが「ともに暮らそう」みたいに言っているのとはちょっと違って、「おかしい、人と違う」って事を把握した上で、平等にはしないで互いに努力している世界がすごい理想的だと思った。最後、ケンカするけど、そんなに簡単なことじゃないって事もを知っておかないとね。
・出産に対する恐怖は私もすごいわかるから、ラースが「ぎょえ〜〜」って病院でなってしまったところはちょっと泣きそうになってしまった。
・ラースは、最後に「自分が人と違った」ということを理解して、「人と同じくなりたい」という気持ちから一歩踏み出しているからそこは良いと思うけど、すぐに人のこと好きになり過ぎじゃないか!?と思った。ちょっとビアンカがかわいそうすぎ(笑)
・ラースに片思いしている女の子がかわいい!
・予告編では「シャイ」って言ってるけど、シャイの限度超えてる!!
・なんでラースがビアンカを購入したのか謎だったんだけど、振り返ってみれば人とふれあう練習だったのかも?
・いつ、自分の身に降り掛かるかわからないなというちょっとした恐怖感もあった。例えば、大事な人に先立たれてしまったら私はきっと妄想して、死んでないことにしちゃうと思う。「彼はまだ生きている」って周りに言ったり、部屋の中でもその人が近くにいるっていう事にして生活し続けたりしそうだな・・・と。でもそれを私の周りの人はどうするだろうか?とか考えちゃった。「もう彼は死んだのだから、早く現実に戻ってきなさい!」と怒鳴り散らされるだろうか?それとも「今日の彼は元気?」と言って話を合わせてくれるのだろうか?私だったら合わせて欲しいと思った。ラースと一緒で、頭の理解と心の整理がついていないだけで、どちらも一緒にするには結構な時間がかかるだろうから〜そんな事を考えるキッカケにもなってとても良かった!
以上です!
ちょっと長くなっちゃいましたが、見ておいて損はない作品です!
エロいシーンは全くないですし、女性がみても優しい気持ちになれる作品ですのでオススメです!