映画 鈴木先生

地獄でなぜ悪いで最高の演技だった、長谷川博己さんの代表作、「映画・鈴木先生」を鑑賞。

原作のコミックも、ドラマも全く見ないままだったけどまあまあ楽しめました。

鈴木先生は、中学の先生。今までの日本の教育は間違っている！という事で、鈴木先生の『実験』という名のもとに日常生活で起こる様々な事件を切り取る学園？教育？ドラマ。

長谷川さんは何やってもお上手なのですが…この映画は学園ドラマなのに、生徒が主役なはずなのに、先生目線で描かれているはずなのに、誰が主役で、誰が物語の中心にいるのかわからないモヤモヤ感はなんなんだろう（笑）

ということで！

以下、ネタバレあります。

評価:3点

感想

・生徒や先生のキャラが薄い…ザックリとした中学生像は描けているけど、その子の親はきっと厳しいんだろうな〜とか、こいつは部活頑張ってるんだろうな〜とか、あの子とこの子は仲良しだな〜みたいな妄想が膨らまない

・富田靖子がすべての根源じゃね？演技うまいし、面白いんだけど、全ての事の根源は富田靖子にあるんじゃないのかな…それをわかっていながら復帰させちゃう学校や反論できない鈴木先生は、ダメでしょ

・いろんな話を入れすぎ。メインテーマは、居場所だったんだと思うんだけど、風間俊介くんが出てきたことで、伝えたいテーマがボヤけた気がする。生徒会選挙の話だけにして、主役を出水くんにして描いた方がスッキリしたと思う。風間俊介くんだけでも一話、文化祭だけでもう一話、教師とは？みたいな話で一話行けるくらい内容充実してたからもったいない

・風間くんの熱演はよかったけど、まずレイプします！とか意味がわからないし、なぜあの書紀の子なのかも理由が微妙…鈴木先生がやられた時は「わ！この先どうなるの？？」って思ったけど、屋上行ってからのテンションの浮き沈みはただダラダラやってる風に見えちゃってもったいなかったな〜

・選挙演説の時、なんで出水くんはあんなに話ができたの？完全に時間以上話してたよね？細かいけど、都合よすぎなシーンが多々あり、残念。

・日本の教育は腐ってるのは間違いないし、鈴木先生の実験も素晴らしいけど、なんか物足りないのが残念。世界を変えられるチカラが生徒たちにあって、先生たちからも賛同を得てるなら学校全体の盛り上がりがないとおかしくない？例えば鈴木先生以外、おかしな先生で味方もいないなら先生が頑張る意味がわかるけど、そうでもないし。普通の真面目な生徒にスポット当ててるからなんだろうけど、本当に普通すぎるんだよねw

・愛すべきキャラが出てこない。これも普通を描いて行くからこその事なんだろうけど、みんな普通過ぎて共感できるところがない

・ハマケンと風間くんが捕まるシーン、チープ！！

・鈴木先生がやられたところはよかった！

・たまに入る鈴木先生の心の声は、ドラマからああゆう演出なのかな？お決まり感がただよっていたから、ドラマも見て見たいな。

・あまちゃんのGMTのリーダーが、めちゃ若かった（笑）

以上！

なんか悪口ばっかり書いてしまったけど、嫌いじゃないんです。

鈴木先生は、ドラマ見返そうかな〜とも思うし、今回の選挙の話も都知事選後だったからすごく考えさせられました。

学ぶことはあるけど、映画としては残念な所が多かったという感じですね。

映画 鈴木先生